外科・消化器外科

良性疾患からがんなどの悪性疾患まで
内視鏡を用いた負担の少ない手術を実施。
当科では、2013年4月より消化器外科を中心に治療を開始いたしました。
各年度の手術件数は下記の通り施行しています。
年度 全身麻酔 全身麻酔以外
2013年度 74 42 116
2014年度 104 47 151
2015年度 119 57 176

また消化器疾患に関しては消化器内科の医師と連携し、同じ病棟内での早期の診断、治療を心掛けています。
 

対象疾患

鼠径ヘルニア(いわゆる脱腸)、内痔核、胆石症、肝嚢胞、急性虫垂炎(いわゆる盲腸)、腸閉塞、腹膜炎などの良性疾患から、大腸がん(結腸がん、直腸がん)、胃がん、肝がん、膵がん、胆管がんなどの消化器悪性疾患の外科治療を行っています。
 

診療方針・理念

上記の疾患に対し可能な限り、創が小さく、低侵襲手術である鏡視下手術を中心に治療を行っております。鏡視下手術の割合ですが、現在のところ胃がんは50%、対象は早期胃がんとしています。大腸がんは60%に腹腔鏡手術を行い、これに関してはできるだけ腹腔鏡手術を行うように努めています。直腸がんでも原発巣が肛門に近い場合は術前に放射線化学療法を施行し、腫瘍の縮小を図ってできるだけ肛門の温存手術ができるように心掛けています。鼠径ヘルニアに対しては腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術を66%行っています。両側発生例などは創を増やすことなく、また最大のメリットとして術後の疼痛が少ないという点が挙げられます。胆のう摘出術は高度炎症症例にも腹腔鏡手術を行い、現在のところ100%施行できています。
退院後もがんの患者様に対しては定期的に検査をしながら経過観察を行い、必要に応じて術後の抗がん剤治療も当科で行っております。現在、施設認定としては北海道大学消化器外科学分野I教室の関連病院として、日本外科学会関連施設、日本消化器外科関連施設の資格を取得しています。

診療内容

これまでに腹腔鏡手術では腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術、結腸切除(右半結腸切除、横行結腸切除、S状結腸切除、低位前方切除)、胆のう摘出術、幽門側胃切除、腸閉塞解除、汎発性腹膜炎、人工肛門造設、肝嚢胞開窓術、虫垂切除を、また開腹術としてはヘルニア根治術、結腸切除(回盲部切除、低位前方切除、Hartmann手術)、幽門側胃切除、胃全摘術、消化管バイパス術、肝切除術を、他に痔核根治術、毛巣洞切除などの治療実績があります。

診療担当医のご紹介

診療技術部長 鈴木 友己

略歴
1988年 聖マリアンナ医科大学卒業
同年 浜松医科大学第一外科入局
  遠州総合病院、米国ピッツバーグ大学
1997年 北海道大学第一外科医員
2004年 医学博士取得、助教
2009年 置換外科・再生医学講座特任准教授
2012年 消化器外科学分野Ⅰ特任准教授
2013年 すずかけセントラル病院診療技術部長
所属学会および資格
  • 日本外科学会認定医・専門医・指導医
  • 日本肝臓学会専門医
  • 日本移植学会認定医
  • 臨床研修指導医
  • 産業医

今井 敦

略歴
1997年 北海道大学医学部卒業
同年 北海道大学医学付属病院勤務
  国立札幌病院(現北海道がんセンター)勤務
1999年 帯広協会病院勤務
2000年 長万部町立病院勤務
2001年 国立療養所西札幌病院(現北海道医療センター)勤務
2002年 国立弟子屈病院勤務
  北海道大学第一外科 研究
2005年 士別市立総合病院勤務
2007年 砂川市立病院勤務
2010年 網走厚生病院勤務
2013年 すずかけセントラル病院
所属学会および資格
  • 医学博士
  • 日本外科学会専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会専門医
  • 日本がん治療認定医
  • マンモグラフィー読影認定医
  • 日本移植学会移植認定医
  • ICLSコースコーディネーター
  • JATECインストラクター
このページの先頭へ