放射線治療の副作用について
放射線治療は放射線を当てた場所にのみ効果が出ます。また、副作用についても放射線が当たった臓器に出る可能性があります。
放射線が当たっていない臓器に影響が出ることはなく、どこのがんに対してどの程度の範囲に放射線を当て、結果として周囲の臓器にどれくらい放射線が当たってしまうかがわからないと、どのような副作用が出るか説明することはできません。
同じがんでも病気の進行度によって当てる方法や範囲が異なるため、同じ種類のがんの人とも副作用の説明が異なることがあります。
がんの外科手術は入院が必要です。抗がん剤治療も通常は入院で行われます。
これらに対して、放射線治療のみでがんを治療する場合には、外来通院で行います。外来治療が可能ということは、それだけ副作用が少ないということです。
ただし、抗がん剤治療と放射線治療を同時に行う場合には、化学療法による全身への副作用に加え、放射線治療の局所への副作用が重なって出てしまうため、抗がん剤や放射線のみの治療よりも副作用の程度が強く、化学療法の副作用が改善するまでは多くの場合で、入院が必要になりますのでご注意ください。
当院で放射線治療を受けられる場合、患者様ごとの病状や併用する治療に合わせて、放射線治療の副作用について個別に医師が説明させていただきます。副作用について不安な思いなどありましたら是非お聞かせください。